結婚してるのを知ったのは付き合いだして半年が経った頃。



それまで結婚してるなんて思いもしなかった。



でも彰弥との会話の中で、おかしいなぁと思う部分はあった。



半年も経つのに家に呼んでくれない事。



だから彰弥の住んでる場所さえ知らない。



これだけでも彼女か奥さんの存在を疑った。



彼に聞いても、



「彼女もいないし、結婚もしてない」



それだけ。



安心できなくて、彼を思うだけで涙が溢れた。



彼のちょっとした言葉も疑い、
完全に信じられなかった。


いったいどれだけの涙を流しただろう…



そんなある日。



とうとう我慢の限界がきたんだ。