「え?いとこっすか?てか姉ちゃんすよね?」

「そう。呼んで」


姉ちゃーんと大声で中に向かって叫んで、俺らの方を向いた。


ってかホントに呼んだだけ。


「……あぁ、ありがとう。コイツは三学期からウチの学校に通うから、菅原に紹介……」

「う!!!!」

「!?」


いきなり大声で"う"って叫んだ……菅原だ。

颯の背後に菅原がいる。


「要くん、来たのね」

「か……!?……あぁ、コイツ、いとこの飯澤愛海」

「初めまして」


もしかして、いつものようにウサギって叫ぼうとして……やめたってわけ?