『"水平線"というのは"海面"と"空"が"接して"見える平らな線のことで、人々は水平線に沈む"太陽"を見て楽しんだそうです
地上では大陸が2割、海が8割を占めていてその中のほんの一部に現在私たちが住んでいる水中都市があるのです』

部屋の中にある人数分の小さな画面ではさっき説明があった"水平線"などの写真が出ている。

『そしてこれが―――』

説明は決まった時間になる鐘によって遮られた。

『では、今日はここまで』

「『ありがとございました』」


┼┼┼┼┼


「ふぁー」

大きな欠伸をする一人の少年。

生まれつき赤い髪と青い瞳をもつ華奢な少年だ。

同学年の少女たちとかわらない身長だ。

もう一度大きな欠伸をする。

「さっきの授業寝てたのにまだ眠いの?」