「それを見に行くんだよ」

自信満々なコウに２人はため息をつく。

「んじゃ決定だな！各自で地上の出方を見つけて明日来ることな！」

と言ってコウは資料室を走り出た。

残された２人は顔を見合わせて苦笑い混じりに同時にため息をはいた。

もう、いまさらだしな。


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海底都市、ブルーノリティー。

人々が地球に残る際、すべての技術を使って作った都市。

作られたのはもう幾千年も前だが今もなお人々の安全と生活を支えている。

何千メートルもある海底に作ったのだから太陽の光を浴びることはなく、人々は資料の中での太陽や星しか知らない。

たいていの人はこの完全に管理された生活の中ではそのことを気にも止めない。

気にするのは好奇心旺盛な子供だが、その子供でさえ大人になれば誰もが気に止めなくなること。

このコンピューターによる完全管理社会の中ではそんな疑問も泡のように跡形もなく消えてなくなる。


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