どれだけ泣いたんだろう。


お母さんもテレビを見たらしく何度かあたしの部屋に来た。


「彩乃?大丈夫?」


ドアの外からお母さんが言う。


きっと心配してるよね。


「大丈夫。だけど、ちょっと一人になりたいから。ごめん。」


そう返事をするとお母さんは何も言わずに階段を降りていった。


しばらくすると又、部屋のドアがノックされる。


またお母さんかな…
そう思ってると


「彩乃…奈瑞菜だよ。入ってもいい?」


慌てて布団から出て


「どうぞ。」


返事をした。


あたしの顔を見るなりあたしに抱きついてきた奈瑞菜。