先を歩いてリビングに入った善輝がクルッと振り返り両手を広げる。


あたしは迷いなくその腕の中に飛び込んだ。


「はぁ〜。すげぇ彩乃に会いたかったぁ〜。」


そう言ってあたしを抱き締める善輝。


こんな姿をファンが見たら気絶しちゃうよね。


「あたしも。善輝に会いたかったよ。」


善輝を見上げて言うと、だんだんと善輝の顔が近づいてきて、あたし達の唇が重なった。


「俺…彩乃中毒かも。
彩乃に会えなくてしんどかった。」


その言葉に胸がキュンってなった。


「彩乃は?俺に会えなくても寂しくなかった?」