それから数日が経った。




友達と移動をしている時、喋りながら歩いていると、美那さんとすれ違った。




美那さんは気付いてなくて……




声をかけようと思ったんだけど、俺の声は……




「まじでぇ~!?」




「あはは!ウケる~!」




美那さんの前にいる、5人で大声で喋りながら歩いている人たちの声……




いや、騒音にかきけされた。




うるさいなぁ……




もっと周りのことを考えろよ。




俺は声をかけるのを諦めた。