「だ・・誰ですかっ?」

あたしがそう聞くと、男3人はニヤっと笑った。

「俺ら、今日からここにすむ神野兄弟で~す♪」

で~すって・・・。

のんきにっ・・・・。

「はいはーい!俺は神野 浩太♪莉菜の1こ上!」

浩太・・・。さっきの抱きついてきた男か・・・。
髪の毛は明るくて、ピアスもあいてて、
チャラそう。



「俺は~、神野 悠斗!莉菜とタメな♪」

悠斗・・・。
いかつそうな感じ・・・。
長めの髪に、ピアス。
恐いけど、笑った顔が可愛い・・・。

「俺は、神野 亮!莉菜ちの、2つ上」

亮・・。落ち着いてて、大人な雰囲気で背が高い。

てゆか、莉菜ち・・?

「兄貴~莉菜ちって~」
浩太と悠斗がつっこむ。

「いいじゃん!」

そして、亮さんはあたしのことを莉菜ちと呼んだ。

「「「次~莉菜(ち)の番」」」
3人が私に笑顔を向けた。

「えっと・・・桃木 莉菜。高校1年生です・・・」

パチパパチと拍手が聞こえる。

あたしの頭はついていってないよぉ・・・。

3人は、あたしの部屋からでていって
家を見回る。

そして、
「俺ココ♪」
悠斗が私の右隣の部屋を指した。

「はぁ~ずりぃ!俺も莉菜の隣がいいし!」
浩太が反論・・・。

「浩太・・・くん?左となり空いてるよ?」

私がドアを開けて見せた。

「おう!ラッキー♪さんきゅ~!」
浩太は、あたしの頭をクシャクシャなでた。

/////

あたしってこういう仕草弱いよなぁ・・・・。

「俺は~?」

亮さんはいじけた素振りを見せた。

「兄貴はした~!」

「ちぇっ・・・」
亮さんは、すねて、下に向かった。