来月には……
あと1週間もしない内には……
卓ちゃんが、遠くへ行っちゃう
あれこれ色々考えていた私は
せっかくご馳走になった山本家の味を
あまり堪能することが出来なかった
「ご馳走様です」
私は卓ちゃんと和也のお母さんの
家事を手伝っていた
「あ、そうだ美桜ちゃん。
今日、家に泊まっていきなよ!」
卓ちゃんへの気持ちに気づいてから
恥ずかしくて…恥ずかしくて…
1回も泊まってなかった
昔はよく泊まってたのに、不思議だね
「美桜。泊まれよ」
和也がそう言った
卓ちゃんが居る家に泊まれるのは
今日が最後かもしれない……
だったら……………
「はい、お世話になります」
私は、おばちゃんと和也の説得で
山本家に泊まる事にした