和也は私の問題集を持って
自分の机で写し始めた







全く………
兄弟とは思えないよ
兄はあんなに優しいのに
どうして弟はこうなのかな







私はそんな事や
放課後の委員会の事
帰りは卓ちゃんと帰れる事
全てを授業中に考えていた







そして、放課後







「佐々木さん、よろしくね!
私今からおデートだから…ごめんねぇ~」







委員長…お前が帰ってどうする…
それにつられて帰る副委員長と書記
おいおい……
みんな「おデート」なの?







時間は過ぎ……
夜の7時10分







「やば!行かなきゃ!」







私は昇降口でローファーに履き替えて
校門へと急いだ