「夢記!!早くしなおいてくで。」

「やっと準備できた!!だって、制服着るの難しいんやもん。
お父さん、お母さん、行ってきます。」

「はーい。気をつけて行くんやで。後から、お母さん達も行くから。
涼也君?夢記をよろしくね。」

「あっ!!はい。」

今日は中学の入学式。そんな感じで、涼也と家を出て
中学校へ向かった。
新しく始まる中学生活。
楽しみでワクワクする。

そしてうちは、走り出した。

「涼也早くー!!」

「何やねん夢記!!散々俺の事待たしといて。
よー言うわ。」

「入学式遅れるから言ってんねん。
涼也は相変わらず子供やなー。
お母さんこんなんに、うち任せるとか言って…任されへんやろ!!」

「うわーお前最低やな。
今まで俺がどんだけ…」

「つべこべ言わず、ほら!!はよ行くで!!」

「ちょっ…」

うちと涼也は、いつもこんな感じ。
お互いずーっと一緒に居たから、素直になられへんねんな。


そう言って、うちは涼也の手を取り、
中学校まで走り出した。