昼ご飯を食べると、すぐに取り掛かった。
お母さんもお姉ちゃんも、今は買い物でいない。
からかわれるのが嫌だから、調度ぃぃ。
今日は生地をコーヒー風味にする。
表面に砕いたアーモンドをまぶせて完成!
生地をこねながら、自分の行動に冷静になってみた。
好きな人のためにお菓子を作るなんて、小学校のバレンタイン以来な気がする。
まさか、自分がこんなに乙女チックとはね。
可笑しいのか、照れなのか…笑いがこみ上げてくる。
"美味しくなぁれ〜"
ここがポイント!
小さい頃お母さんに教わった。
お料理も、お菓子も、呪文を唱えると美味しさがアップするんだって。
そして、和也クンの喜ぶ顔を思い浮かべて。
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