次の日、目覚ましが鳴ると同時にスッキリ目が覚めた。



昨夜選んだのは、ブラウスとデニムのスカート。


結局、持っている中では女の子っぽい服を選んでしまった。



普段会う時は制服やジャージ姿だから、"似合ってない"って言われないとぃぃけど…







思いの外早く支度が出来たため、約束の時間よりも1本早いバスに乗ることにした。


昨夜は緊張で眠れないかと思っていたが、布団に入ればそんな心配はいらなかった。

ぐっすりと眠り、体調は絶好調。


天気も、昨夜の大雨が嘘のような快晴。



ドキドキとうるさい胸は気にしないことにして、鏡で髪型やメイクの最終確認を行う。


私は上手に出来ないから、お姉ちゃんを叩き起こしてやってもらった。


初めて男の子と2人で出掛けるんだもん。

これくらいぃぃよね?




速度を落とし、バスが目的地へ到着することを運転手さんが告げる。

窓の外を見ていた私は、バス停に立つ和也クンの姿を捉えた。



まだ時間より早いのに!



急いでバスを降りると、和也クンの下に駆け出した。




『和也クン待たせちゃった?』




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