『ッ!!!!』 「吉川… ちょっ! 待てって!!」 廊下で私を待っていたのは、会いたくなかった…宙良クンだった。 話なんてしたくない。 声なんか聞きたくない。 顔も見たくない。 自然に涙が出て、視界は最悪に悪いのに、足は勝手に進んでいく。 どこに向かってるかはわからない。 でも、あそこにいたくない。 宙良クンには、まだ会いたくない。 *