本当の彼女は明るく、僕の第一印象を変えた。



とっくに食事を取れる時間にもなっていたのに、僕と彼女はコーヒー一杯で満足してしまっている。忘れていたのだ。

だが止める者もいなかったおかげで、僕は自分が知らない僕も知る事が出来た。
嬉しいのか、よく解らないが。

でも彼女と言葉を交わえ、世界が変わったような気がした……。

僕の狭くて、寒くて、寂しい世界が。