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御飯、と言ってもまだその時は重いものを胃に入れられる時間ではなく、お茶をするという事になった。
手頃な喫茶店が見つけられなくて、全国に展開しているコーヒーのチェーン店に入る。

人はまばらで、心地よい音楽が流れている。話しやすい空間であった。

そこで僕と彼女は、まず名前と、何歳かというのを確認しあった。
彼女は僕より年上らしい。
あまりそう感じませんね、と言ったら彼女は苦笑いした。