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三日後、腫れた頬を湿布で隠してシノリと再会した。

そこでまず僕は驚く。

約束した場所は、あの初めて出逢った公園だったのだが、そこで見た彼女はまるで別人だったのだ。
初めて会った時のような暗い顔は消え、真っ直ぐ前を見てベンチに座っている。長い髪は結われず微かな風に揺れて。

あれは本当に、気持ち悪いあの女か?

僕は恐る恐る近付き、声を掛ける。

「……待たせてしまいましたか。」
「あ、いえ……。お久しぶりです。」