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……その日僕は、いつも通り学校に行くふりをして、隣町の公園に向かった。
春の日差しは暖かく、ベンチで本を読んだりしたら、気を抜いたら寝てしまいそうなぐらいだ。
誰にも邪魔される事のない、僕だけの時間。ただ何も無く、過ぎて行く筈だった。
それなのに。
僕は毎日座っているベンチに、既に誰かがいる事に気が付いた。人々の出勤の時間は、公園にいるなんて僕ぐらいだから、この時間は僕しかいない筈だったのに。
……その日僕は、いつも通り学校に行くふりをして、隣町の公園に向かった。
春の日差しは暖かく、ベンチで本を読んだりしたら、気を抜いたら寝てしまいそうなぐらいだ。
誰にも邪魔される事のない、僕だけの時間。ただ何も無く、過ぎて行く筈だった。
それなのに。
僕は毎日座っているベンチに、既に誰かがいる事に気が付いた。人々の出勤の時間は、公園にいるなんて僕ぐらいだから、この時間は僕しかいない筈だったのに。