早紀が翔太に連れ去られる姿を教室の窓から美沙が見ていた。

急いで教室を出て階段を駆け下り外に出た美沙だったけど…すでに早紀と翔太の姿はなく美沙は焦った。

(ちょっとぉ!ヤバいじゃないの!!)


すぐさま美沙は電話した

…ピッピピ

携帯のボタンを押し呼び出し音がなる…

(早紀っ!出て)

けれど早紀は出なくて…


美沙は焦る一方で…早紀が出なかったから今度は雅人にかける。


数回の呼び出し音の後に雅人は出た。


「あっ!雅人ぉ!!大変よっ!!早紀が翔太に連れられてどっかいっちゃったのよっ!」


「は?マジで!?」

切羽詰まった美沙の声が電話越しに雅人はよくわかった。

「ど、どうしよう!!」

「美沙っ!とりあえず落ち着け!お、俺その辺探してみるから!」

「う、うん…あたしも探すから!また何かあったら電話するっ!」


電話を切ると同時に雅人も美沙も早紀と翔太を探した。