そんな早紀の姿に美沙は少し気まずそうに…

「…ねぇ…早紀、翔太の事何だけど…」

美沙の口から翔太という名前が出た瞬間に早紀はいっきに現実に引き戻された。

「し、翔太がなに…?」

早紀の顔が曇った。

「…いいにくいんだけど…やっぱり翔太…変わったよ…。昔早紀と付き合ってた頃と今じゃ別人になったみたい……」


美沙がぽつりと言った。


「………。」

早紀は言葉が出なかったただ美沙の言葉を聞いていた。

「…あっ。ごっごめんね!こんな話しちゃってっ!」

美沙は早紀の様子に気づきすぐに謝った。
そんな美沙に早紀は気を遣わしたと思って

「ううん。いいの…確かに変わったって思う…この間の時、昔の翔太じゃなかった。…あたし怖かった…。」


「……早紀……」


「あっ。でも、そろそろ振り切らないとねっ!いつまでも引きずってちゃダメだよね!」


早紀は一生懸命に美沙に言った。

そんな早紀に美沙は悪いなって思い…


「あっ!!そうだっ!ねぇ早紀、今日帰り久々に買い物とかカラオケいかない?あっ雅人も呼んでさ!」