早紀は密かに震える手で携帯を開き雅人と美沙に連絡をしたのだった。


そして急いできてくれた2人。


「翔太なにしてるのよっ!?」


雅人と美沙に責められた翔太は舌打ちし


「別に何もしてねぇよ。」


たった一言その言葉に2人は


「絶対うそだ。もう早紀と関わるなって前に言っただろ!?」


「翔太。早紀を傷つけたら許さないから。」


まだ震えが止まらずレンの胸にしがみついている早紀を美沙も優しく肩に手を置き顔は翔太の方を向き言った。


チッと舌打ちしながら翔太は公園を後にした。


「おいっ翔太っ!」

翔太の後を雅人が追いかけた。


「雅人っ!?ちょっと」


美沙が追いかけてゆく雅人に言った。


そんな声が聞こえてるか分からないけど雅人は追いかけてった。


美沙は早紀の方を向き


「早紀っ?!大丈夫?あたし雅人たちの所いってもいい!?」


早紀はただこくんと頷いた。


自分にしがみついている早紀を優しくレンは抱擁しながら美沙を見て言った。


「美沙さん早紀の事は僕がいますので。大丈夫です。行って下さい。」


「でっでも…!」


戸惑う美沙にもう一度


「大丈夫です。安心してください。早紀が落ち着くまで僕が傍にいますから。」

そんなレンに美沙も安心して


「ありがとう!早紀の事おねがいねっ!また後で連絡するっ」


美沙も走って雅人と翔太を追った。