「いいえ。退きませんよ理由は何であれ早紀は嫌がってます。」


レンも翔太にまったく怖じ気づく様子もなく堂々と早紀を庇った。


後ろに隠れている早紀はずっと震えたままレンの服をギュッと握りしめている。


「おめえに用はねぇんだよっ!!おめえは早紀の何なんだよっ!?」


声を荒げている翔太にレンは、にっこりと笑い


「何って?僕は早紀の彼氏ですけど?…それに女性を怖がらせるなんて男のする事ですか!?」


「はっ!?笑わせんじゃねぇよ。おめぇみてぇな奴が早紀の男かぁ!?」


一触即発の雰囲気の中。


睨む翔太に怖いぐらいの笑顔のレン。


「ムカつくんだよっ!!おめえは。」


翔太はそんなレンにムカつき…殴りかかった。


それをレンはいとも簡単によけた。


もちろん早紀を庇いながら。


「暴力ですか。恥ずかしくありませんか?そんな事して。」


そんな2人にようやく助け舟の到着。


「おいっ!?翔太なにやってんだよ!?」


そう雅人と美沙だ。