―ガチャ―


「お"お姉ちゃん"、た助けでぇ~。」


「……って早紀ッ!!何やってるのよ!」


「何ってこの人、道に倒れてて…って何とかして!」


「ふんふん」


「…ぜぇはぁ…ぜぇッ」


お姉ちゃんは冷静に少年の額に手をあてていた。


―はぁ…はぁ助かった―


お姉ちゃんは、ゆっくりと私に告げた。

「大丈夫よ。眠っちゃってるだけよ」



(はぁ。よかったぁ)


「早紀、手伝ってベッドに運ぶわよ!」






***********

「ふぅ~…ところで早紀。誰なの!あの男の子! あっ!もしかして彼氏?!んもう1年会わないだけで随分色気づいちゃってぇ」


「いやιそんなんじゃなくて……」


「はっ!!まさか早紀!無理矢理?!強引にあの男の子を!?んもぅ、やっだぁ☆早紀ッたら♪」


ってお姉ちゃん1人、妄想の世界に逝っちゃってるし…ι


「お姉ちゃんッッ!!!違うから!!
その人…―」



あたしはお姉ちゃんに今あった出来事、全てを話した…。