「……レン…。」


何だかレンの優しい瞳をそらす事ができなくて早紀は見つめた。


「早紀。いつか2人で僕は見たいなと思います…。」

レンもまた早紀の瞳を優しい…でも力強い瞳で見つめた。


(ドクン…ドクン…)


早紀の心臓が密かに高鳴っていた。


(やだっ…あたし……)

でも何かレンに言わなきゃ…言わなきゃ……っ!



「レン…っあの…「さぁ!早紀すーぱー?行きましょう!」


あたしの言葉を遮りレンはそう言うとすたすたと歩き出した。


それまでなんだかいい雰囲気??

だったのが一変してレンは今前をスタスタ歩いている…。


(………。なんだかなぁ……。)


あ然としてしまった。


そんな早紀にレンは


「早紀!何してるんですか!早く行きましょう!」



少し先をゆくレンが早紀を急かした。


早紀もレンの言葉で我に返り


「…あっ今いくっ~!」



さっきまでの甘い空間はなくなり今までと普通に…早紀とレンは話しながらスーパーに行った。