「へぇ～いいなぁ…いつかあたしも見てみたいな…その夕日！」


あたしはそう思った。レンが綺麗だっていう大きなレンの世界の夕日を…


「………。」


少し考え込む感じでレンが言葉を言わなくなってあたしは


「…レン……？」


それでも言葉を発しないレンにあたしは自分がいけない発言をしたかと思いレンに思わず、


「あっ。そ、そのただそう思っただけだから…なんかごめんねっ！」


「…えっ？」

レンは自分がぼっとしていた事に気づいた。


「あっ。違うんです。ただちょっと早紀が謝る事じゃないんです。すみません。」


ほんとは早紀がさっき言っていた時のあまりに綺麗な笑顔にただ何も言えなくなっていただけ。

あまりにも嬉しそうな顔して見てみたいって言った時なぜか無償にかわいらしさをレンは感じた。


「あっ。その早紀…いつか僕も早紀に見せてあげたいなと思いますよ！」


満面の笑みで答えた。


その笑顔に早紀はドキリとする。


２人見つめあったまま…


夕日の赤さだけが２人を包み込む…。