優しいレンの瞳…。

あたしはそんなレンにドキドキして見つめられて…そんな視線に耐えきれず思わず…

「レっ…レン!?」

と言葉を発していた。

そんなあたしの言葉を無視するかのように……


「…ひゃぁっ…!」

情けない声を出してしまった。


レンはあたしを優しく抱きしめた…。


とても優しく…。


レンの鼓動があたしにも確かに伝わってくる。

あたしの心臓はドキドキして止まらない。

必死に落ち着かせようとしても無理で…。


―ドキドキ…ドキドキ―


…止まらない……。

(あっ…あたしっ……どうなっちゃうのっ……??…////)


あたしのドキドキうるさい心臓の音…レンに伝わってたらどうしよっ…。


思考回路は完全にストップしていて……。


レンの匂いにあたしは完全に包まれていて。