「…う～ん…覚えてない…ι」

そんなあたしに美沙は

「ふぅ…まっいいから早く帰る支度して！閉まっちゃうよぉっ！」

あたしは急いで帰る支度をした。
といってもバックを持つだけなんだけど。

図書館の外に出てみたら辺りはうす暗かった。


(あたしったらかなり眠ってたのかな？)


美沙と雅人とバイバイしてあたしはレンと家に帰るためにうす暗い道を２人で歩いた。

「はぁっ…ιごめんねレン…あたし気がついたら眠ってたみたいで…」

しょんぼりとしているあたしにレンは。


「ふふっ…いいんですよ早紀。疲れていたんですよ。きっと！」


「そうなのかなぁ…ってレン！！何かいい本でもあった？」

あたしは本来の目的を思い出した。

「…これといってあまりなかったですね…早紀は何か見つけましたか？」


その言葉にあたしは少し考え込んだ…。

だって記憶がないんだから全く覚えていなくて…

(えぇっと…確か誰もいない通りで本を探していたとこまでは覚えているんだけど……)