「…どうしたんですか?」


濡れた髪を拭きながらそう言った。


「あっ!レン君、ごめんね、あたししばらく帰れなくなるの。レン君の事何もしてあげられなくてごめんね…?」


「えっ…それは全然構わないですけど…」


レンを見ていたと思ったら急にあたしを見て



「早紀。レン君の事頼むね。」


そうお姉ちゃんが言うから私は、


「うん、もちろんだよ」


と言った。



「じゃぁまた連絡するね!本当にごめんね。それじゃ行ってきます。」


パタンとドアが閉まった。
お姉ちゃんは嵐のように去っていった…。



しばらくあたしとレンは呆然とドアを見つめ立っていた。



ふいにレンが、


「…行ってしまいましたね…。」


とポツリと言った。


「…うん。そうだね。」


とあたしは答えた。



「よし!じゃぁ、あたしもお風呂入ろうかな。レンはまだ寝ない?」


「僕は、そうですね。テレビ?でも見ようかな…興味ありますし。」




「うん。わかった!じゃぁゆっくりしてて」



そしてあたしはお風呂に入り。

レンはテレビを見た。