テレビを見ていたら…玄関のドアが開く音がして
足音と共にお姉ちゃんが帰ってきた。


「お姉ちゃん！いきなり出て行っちゃって…どうしたの？」

「ごめんっ!!早紀！本当にごめんねっ！」



いきなり謝るお姉ちゃんにあたしは何が何だかわからなかった…。



「えっ！ってかどうしたの？？」



「…あたしねパリに戻らなきゃならなくなったのよぉ!!」


きょとんとあたしはお姉ちゃんを見つめた。


「…えっ？だって一週間ぐらい日本にいるって…？？」



お姉ちゃんは罰が悪そうにあたしに言った。



「その予定だったんだけど…急にどうしても外せない仕事が入っちゃったのよっ！本当にごめんねっ」


そう言いお姉ちゃんは急いで自分の部屋の荷物をまとめてパリに向かう準備を始めた。


あたしはお姉ちゃんの部屋のドアの前に立ち急いで荷造りする姉を見て、


「今度はいつ帰って来られるの…？」


そう聞いた。



「ん～ごめん、それは分からないけどまた連絡するね…？」





そう言い荷造りが終わり玄関に行こうとした時、ちょうどレンがお風呂から出てきた。