……ここどこって!

「…日本ですけど、」


すると彼は眉間に皺を寄せながら、ぽつりぽつり私に聞いてきた。


「…にっ…ぽん?…ですか…。」


「そうです!地球の中の日本っていう国ですッ!」


…しばらく彼は考え


「…ごめんなさい、僕には日本ってわかりません…」


…へ!?…もしかして??


…えっと漫画の世界?


彼は言った。


「どうやら僕、異世界にきてしまったようですね。」



「…いせ…かい?」


―確かにそれなら説明がつく。昨日いきなりあたしの目の前に現れた時、宙に浮きながら青白い光。

見かけない服装。


聞いた事のないわからない言葉。


そして「魔法」。


納得のできる要素はある。




「…あなたは帰れるの??」


「…それは僕にもわかりません。
だからこそ帰る方法を探そうと思います。」


「……。」



「あの…?」


「よしッ!だったらあたしんちに居ればいいよ!1人で行くあてもないだろうし。あたしも協力するよ!
あなたが帰れる方法探しましょッ!」