春季クラスマッチの種目はバスケ



だから今日は近くの町体育館だ。




あたしはバスケは割と得意で


最初からガンガン攻めまくった。

だけど、うちのクラスはどっからどー見ても不利だった。

バスケ部は一人しかいない。
その一人というのも男子で、
そんなに上手くない。


そして何より平均身長が低い。


1組が大体162位なのに
対してうちのクラスは153位。






うちのクラスと
塚田のクラスの試合は1番最後。

つまり大取り。




まずは男子から。


「ワァァ!!」

「パスパース!!」


「頑張れー!!」


キュッキュッ



沢山の歓声と
バッシュの擦れる音。




あたしは
そのどちらにも
所属せずにいた。





だって二組を応援すれば
あたしが塚田を好きという
可能性が上がる。
だからといって
自分のクラスを応援して
塚田を敵視するような真似もしたくないのだ。