次の日




「大樹、好きな人いる?」




「えっ?」




あたしはもう迷わなかった。




だから思い切って聞いちゃった。




でも、答えを聞くのちょっと怖い・・・。




「うん。いるよ。」




「えっ。」




いるんだ!




誰なんだろう・・・。




あたしなわけないよ。




後悔だけが残ったよ。




「あっ、あたし日直だった。大樹先行くね。」




「ちょっと待てよ。」




あたしは大樹の言葉を無視して走った。




もう目は涙でいっぱいになっていた。