「ねぇ………
合宿の頃から皐月変だよ?」




スコアの整理をしながら
冥が心配そうに聞いてきた。






「別に………」


「別にじゃない!!!



聖君と何があったの!!?」










ドクン………






心臓が激しく脈打ち………






あの日の夜のことが
鮮明に蘇ってきた。












聖に抱きつきながら泣く私………





それを優しく抱きしめ返してくれた聖………





聖にキスされた私………





それを何とも
感じてない様子の聖………




泣きながら唇を拭いた私………












今じゃ嫌な思い出だ………