「はあ………極楽極楽………」




私は宿舎のベッドに寝そべりながら呟いた。




「皐月〜、寝てないで早く荷物の整理してよ〜」




冥はやや不機嫌そうな声で
私に言ってきた


私はその声で渋々ベッドから
離れ、荷物の整理を始めた。






「ミーティングって何時からだっけ?」



私は鞄から着替えを取り出しながら冥に聞いた。




「ん?え〜っと………
たしか夕食が7時からで………

8時30分からだったかな?」




「おっ!!
今、6時だから………
つまり、あと1時間ぐらい
自由ってこと!?」




「まあ………
そうなるのかな?」





「やったぁ!!!
何しよ!?
携帯!?テレビ!?
やっぱりベッド〜!!!」





私が興奮しながらベッドに
飛び込むと、冥のため息と一緒に
小さなつぶやきが聞こえた。





「はあ………
だから、荷物の整理終わってからにしてよね………」