「ほ…ほぇ………」




――ふらふらだぁ………





「大丈夫か?」




「へ、平気………」





そう言って聖を見て………
愕然とした。




「いや………
それは………ちょっと……ねぇ………」





聖は目の前にある建物を
指差していた。





「まさか………

高校生にもなってお化け屋敷には
入れないとか言わないよなぁ?」






グサッ!!





その言葉が私のプライドに
深い傷をつけ、

そして………






負けず嫌いな私に火をつけた。






「そんなわけないでしょ!!!
お化け屋敷なんて
所詮、作り物なんだから
平気よ!!!」






――ああ………


また心にもないことを………