――ああ………
何でこんなことしてるんだろ……




私は走りながら思った。



っていうか………
こいつに会ってから
ほんとにろくなことがない………




全ての元凶は聖………?





………なのに私は何で聖と
一緒にいるの?


ろくなことがないって
身に染みて分かっているのに……




何で走り続けているの?





止まってしまえば………
楽になるんだよね………?






私はやっと立ち止まった。

そして聖を見た。




聖はあれだけ走ったのにも関わらず、息一つ切らしていなかった。




「ふぅ………
毎度毎度、お前の行動は理解できないな。

突然どうした?」





「ハァハァ………冥に頼まれたのよ…


二人きりに…してほしいって…」





「はあ?
何でわざわざ二人に?」





「鈍いあんたには一生かかっても
分かんないわよ………」





私は疲れたのでその場に
座り込んだ。