その次の日………




「皐月〜!!!」





私は聞き慣れた声に振り向いた。

この声は冥だ。




「どうしたの、冥?」





「ハァ……明日………ハァ……約束……ハァ……四人………」




「と、とりあえず呼吸を整えようか………」






私がそう言うと、
冥は大きく深呼吸をニ、三回して
眩しい笑顔で話してきた。




「あ、明日ね!!!


蓮君と…………



遊園地行くことになったの!!」






「ほんと!!?

よかったじゃん、冥!!!


明日はがんばってね♪」






――いや〜、よかったよかった♪

今夜は赤飯だね、うん。





私がしみじみしていると
冥は意地悪く微笑んだ。






「何言ってるの?


もちろん皐月も一緒に行くに
決まってんじゃん♪」








――………はぁ!!?






「いや、それはちょっと………


だって、冥も二人きりのほうが
いいでしょ?
邪魔しちゃ悪いよ♪」





すると冥は………







「二人きりになるわよ♪


私は蓮君とで………」







このあとの言葉が………
悪夢の始まりだった………






「皐月は聖君と♪」