「れ、蓮君は…甘えてきた方が…嬉しい………?」




少しうつむきながら、頬を染めて言う冥。



その言葉に、蓮君はニコッと笑うと冥の頭をなでた。




「冥ちゃんは普通にしててもかわいいよ?」



「っ!!?」




――うわあ、殺人的に甘い言葉…





そういえば、蓮君と冥は先週から付き合い始めたことを思い出す。



たしか、冥が告白したはずだ。





「………で、蓮にヒントまでもらっといて、何故進まない?」



「いや、その………」



「………まさか、公式忘れた、とは言わないよな?」



「その………まさか、だったり………」



「………アホ」




その言葉がどれだけグサッときたことか………