「俺を育てたのはあんただ。

礼儀がなってないとしたらあんたの育て方が悪かったんじゃないか?」




部屋に入るなり喧嘩腰の二人。



私が口をはさむことなどできるはずなく、小さく聖のそばに寄った。



そこで聖のお父さんと目があった。



私がいることを不快に思ったのだろうか。



聖が私の前に腕を出して、制するまで聖のお父さんは私を見続けた。




「………で、何の用だ?」



「分かってんだろ?

皐月のことだ。

鬼のいぬ間にいろいろしてくれたみたいだな」




聖の言葉に、聖のお父さんは表情を変えずに立ち上がった。



私たちに背を向け、少しも動揺した様子も見せずに口を開いた。