「ねぇ………
聖ってかなり鈍感?」




「鈍感?
言っとくが、おれは勘はかなりいいぞ。


例えば………



生まれてこのかた、
はずれくじを引いたことがない」







――いや………
それは勘じゃなくて
運ですから………






「あれ?皐月ちゃんに聖?

何やってんの?」






そう言ってきたのは
爽やかスマイルの蓮君と
恋する乙女の冥だった。





「な、何でもない何でもない!」





私は必死に手をばたばたさせながら二人から離れようとした。





「ちょっ!何でおれまで!!?」







もちろん
聖を無理矢理引きずって………