「皐月!!」





私はその声に気付き
振り向いた。




「あっ、聖!」





あの日から、私は聖に
『皐月』…
そう呼ばれるようになった。





最初は慣れなかったし…
ちょっと小恥ずかしいと
思ったけど………



今はそう呼ばれることが
嬉しかったりする








「…で、どうしたの?」





私はちょっとだけ
わくわくしながら聞いた。


…が





「宿題」






――え?






「クラスで出してないの
お前だけなんだよ。


ったく…ほんと亀だな」








「……………」








思いはたしかに通じ合った………



でも、私達は相変わらず………







「誰が亀よ−−−!!!」