――………え?



好き?




聖が…私を?







「…冗談だよね?」




「冗談なわけないだろ?


おれは冗談が嫌いなんだ」





そうきっぱりと言う聖に
私は固まった。






「お前がおれじゃない他の誰かが
好きだろうと…



おれの気持ちは変わらない」







「私………、私は………」






私はそこまで言って
聖の手をほどいた。


そして………












私から聖に抱き着いた。





「…あんたが好き」







私がそう言うと
会場から沸き上がるような
拍手が起こった。




その活気あふれる拍手のうずに
私は少し、恥ずかしさを
覚えたけど………






そんなことどうでもいい









あなたの温もりを
感じれるのなら………