そして、その帰り………





私は偶然出会ってしまった………








あいつに………






「「あ………」」




私の目の前には目を丸くした
聖がいた。


しかし、すぐに冷たい瞳に変わり
私を無視して
通り過ぎようとしてきた。








もちろん、私はそれを止める……







「ちょっと………何で無視するのよ…?」




私は少し怯えるように聞いた。




「………は?



無視し始めたのはお前だろ…?」








――う………
たしかに無視してたけどさ………





あんたから無視されると
何だか苦しいってゆうか………



無性に腹立つのよね………





「それはあんたが悪いのよ



私はあんたに無視されるような
ことはしてない」




私はまっすぐに聖を見つめ、
強気で言った。



すると………

聖はため息をついた。