「えっと…それはどうゆう意味…なの…?」




私は恐る恐る蓮君に聞いた。


すると、蓮君はニコッと笑い
金網から体を起こした。





「簡単なことだよ♪



僕は皐月ちゃんが好き。
だから…皐月ちゃんが聖のことを
好きだとしても

僕の気持ちは変わらないから♪」





「ほぇ!?」





「ふふ…かわいいね♪


それじゃまた………」





そう言って蓮君は
私の横を通りすぎていった。


その時の表情はいつもと
変わらない笑顔だった。







……………








屋上にぽつんと一人で
残った私は
そのまま座り込んだ。





――…よ、よかったぁ………


蓮君、怒ってなかった………




まあ…ちょっと戸惑ったけど……


少し…嬉しかったな………