「な、ななな………
いきなり何………!?」




私は顔を真っ赤にしながら
体をじたばたさせた。



………が、蓮君の力は強く、
女の私が抜け出せるわけなかった





「………神谷、ほんとか?」




聖は不機嫌そうに私に聞いてきた




「そんなわけ…!!「男女二人で水族館…


デート以外ないよね?」」





私は否定しようとしたが、
蓮君が私の言葉をさえぎった。





「………そうか、悪かったな……



邪魔して………」





聖はそう言うと
少し寂しい表情を浮かべ、
私達に背を向けた。





「ちょっ………聖!?」




「………じゃあな」





そう言い残し、聖は私達の前から
去っていった。



私は必死に呼び止めたが、
聖が振り返ることはなかった。