私はしばらく固まった………





あの日以来、まともに
話していなかったので、
何を言うべきなのか
分からなかった。



すると………



この重い空気を
先に聖が断ち切った。







「お前…何でここに?」





「………へ?
いや………その………」






――駄目だ………
うまく話せない………




やっぱり私はこいつが
許せないのかな…?



何とかやり過ごさないと………




「………聖は何でここに?」




私が口を開くと
聖はサラっと答えた。




「ん?
おれは妹の付き添い」



「そ、そっか………」




――妹いたんだ………






私達の会話は
やっぱりすぐ終わり………



そしてまた沈黙………








が、その時………





「皐月ちゃん、お待たせ♪
紅茶でよかったかな?





って………聖?」





蓮君が戻ってきた。