〜皐月Side〜





「あっ、喉渇かない?
何か飲み物買ってこようか?」




蓮君はベンチに座りながら
私に聞いてきた。




「………え?うん。
じゃあ、お金………」




私が財布を取り出そうとすると、
蓮君の手が私の手を止めた。

私が不思議そうに見ると
蓮君はニコリと笑って言った。




「こういうのは
男がおごるもんだよ?


僕が買ってくるから待ってて♪」





そう言って蓮君は
飲み物を買いに行った。



私は一人ぽつんと
待つことにし、思わず
ため息をついた。