「はぁ………ごめんね。
こいつ、変にプライド高いからさ」



「うるさいぞ蓮………」




蓮と呼ばれた男の子はやれやれと言いたげな表情でため息をつき、私を見た。




「自己紹介がまだだったね。

僕は安西蓮(アンザイ レン)。

で、聖に殴られてのびてるこいつは松本啓太(マツモト ケイタ)。

んでもってこのプライド高いやつが八神聖(ヤガミ ヒジリ)。


まぁ、根はいい奴らだからよろしくね」




蓮君はそう言って、優しく微笑みながら手を差し出してきた。




「あっ、はい………こちらこそ…」




私は少し動揺しながら手を握った。




「よろしくねぇ………?
おれはごめんだぞ。

こんなじゃじゃ馬女………」



「あんたには言ってない!!!」



私は手を握りながら悪魔(聖)を睨みつけた。