そして、シャワーを浴び
おれは朝食をとろうとした。








その時だった………








おれの視界に莢が入った。




ネガティブオーラ全開の
莢の姿が………




莢はテレビの側で体育座りを
しながら右手をしきりに
動かしながら
何かを呟いていた。




――………あいつ、何を………?





おれは気付かれないように
そーっと近づいた。



すると………





「ブツブツ……お兄ちゃんの馬鹿………アホ………鬼畜………馬鹿兄………ブツブツ………」




――うわ………
こいつ、人の悪口を………


しかも………
右手でのの字書いてるし………






………ああ、もう………





とうとうおれは折れた。




「莢………
どこの水族館だ?」