「もったいない…?

お前、単に一人で行きたくないだけだろ?」




おれが呆れ顔で言うと
莢はギクッと体を退いた。




――図星か………

わかりやすいやつだ………





「お兄ちゃん!!!
一生のお願い!!!

ね、いいでしょ?」




――一生のお願い………だと?




「お前の一生のお願いは
何回あるんだ?



この前も…おれに金借りる時、
そう言ってなかったか?」




「うぅ………」





莢はようやく観念したのか
がっくりと肩を落としながら
リビングに入っていった。




――やっとか………

さて、シャワー浴びるかな………